いろりの役割は?
法人の目的
現在の日本では人口減少や少子高齢化、産業や社会基盤の変化が急速に進んでいます。この変化は都市部よりも地方で大きく、共同体の構成基盤がゆらぎ、近い将来、連鎖的な「集落消滅」が起こりかねません。
「長年にわたって培われてきた集落が、ここ数年の時代の流れによって、いとも簡単に消えていいのだろうか」。そんなことに疑問を抱いた私たちは、消滅の危機にある集落を維持し、古民家や田畑を財産として未来に伝えようと、NPO法人いろりを発足いたしました。キャッチフレーズは「未来を生きる村づくり」。単なる保全・維持にとどまらず、未来に向け集落が新たな一歩を踏み出せるよう、支援させていただきます。
名前の由来
具体的な活動
(1) 古民家の保全、空き家の活用
古民家には昔の人びとの生活の知恵が詰まっています。つまり古民家を残すことは、先人の知恵に触れ、生活に思いを馳せる機会を残すことになります。
国や地方自治体の文化財に指定されていなくても、歴史的・建築的な価値の高い古民家はたくさんありますが、残念ながら空き家も多く、解体の日が迫るものも少なくありません。
理想は、古民家を持続可能な状態で維持すること。それが困難であれば、傷んだものを修復し、空き家については新たな活用法を模索する。そんな活動を行います。
(2) 地方と都市住民の交流促進
農業や伝統工芸、郷土料理、芸能、祭礼など、都市ではすたれつつある文化や生活習慣の多くが、地方では継承されています。都市住民の方にこれらの体験の場を提供すると同時に、地方・都市住民の交流や意見交換の機会を増やしていきます。